オスグッド病の治し方

オスグッド病とは

オスグッドとも略されて呼ばれますが、正式名称はオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter病)と言い、脛骨(すねの骨)にある脛骨粗面(けいこつそめん)部の痛みで、特に発育期(11~13歳)の男子競技者に多くみられる障害です。

症状

脛骨粗面(結節)部の疼痛(痛み)、膨隆(ふくらみ)、腫脹(腫れ)、圧痛(押した痛み)、運動痛などがあり、症状が悪化すると痛みと共に膨隆や腫脹も強くなります。

スポーツをすればする程症状が悪化するため、適切な処置が必要です。

オスグット病になる理由(原因)

バレーボール、サッカー、バスケットボールなどのスポーツの練習で、大腿四頭筋の繰り返しの牽引力がまだ柔らかい脛骨粗面(結節)の骨軟骨に加わることでその一部が剥離・修復を繰り返し、炎症を引き起こし痛みが出てきます。

治し方(治療方法)

まずは痛みのある患部に骨専用の治療器を投射し、炎症を抑制させ、その次に患部に負担のかからないような体づくりを指導していきます。

この症状がある子の多くはスポーツ中の間違った筋肉の使い方が続き、大腿四頭筋の過緊張状態が長期化している子が多いです。大腿四頭筋、ハムストリングス、股関節のアライメント(骨のはまり具合)、腓骨筋などのバランスを調整し、間違った使い方を強制していきます。運動指導では特に踏ん張って膝を曲げた時の股関節-膝-足首の使い方をスクワット動作などで教えていきます。

残念ながら変形してしまった骨に関しては元通りにはなりません。痛みを我慢して間違った体の使い方を繰り返せばさらに骨は膨隆し、骨形成が完了する男子は18歳、女子は16歳まで症状や変形が継続します。

そもそも大腿四頭筋は白筋(はっきん)・速筋(そっきん)と言って、糖質を燃焼させて爆発力のある強い力を短い時間で発揮することに向いている筋肉です。長時間継続して使うことに向いている筋肉ではないので、この筋肉ばかり長時間使っていれば当然怪我をします。

選手たちは練習で一生懸命になると、だんだんと間違った使い方をしてしまいますので、患部の圧痛が消失するまでは医療機器を投射したり運動療法などの治療が必要です。(当院では患部の圧痛がなくなれば完治としています)

また、練習中は必ずサポーターやテーピング、オスグッドバンドなどを使用し、患部に負担をかけないようにしましょう。

間違った体の使い方のまま高校などに進学すると、練習強度の高さから身体が耐えられなくなり、さらに大きな怪我に発展してしまいます。痛みという体の精一杯の叫びを聞き逃さないように、今後のスポーツ人生のために早期に治療を開始しましょう。

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膝後十字靭帯損傷・断裂の治療やリハビリ方法

膝後十字靭帯損傷・後十字靭帯断裂とは

後十字靭帯〔PCL(Posterior Cruciate Ligament)〕は、膝関節の前十字靭帯の後方にある大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)を結ぶ靭帯です。この靭帯の損傷や断裂は柔道やフットボールなどのコンタクトスポーツの接触時に発症することがほとんどです。

後十字靭帯の役割

脛骨と大腿骨を結ぶ強靭なひも状の靭帯で、脛骨の後方移動(後方へのズレ)することを防ぎ、膝関節を安定させる支持機構といった役割があります。

症状

膝関節は腫脹(PCL損傷・断裂することで出血し関節内に血腫がたまる)、関節可動域制限、疼痛増強の(痛みが強い)ため歩行ができないこともあります。しかし、経過と共に歩行可能になります。陳旧例になるとPCLの単独損傷であればACL(前十字靭帯)損傷後のような膝崩れ現象を繰り返すことは少なく無症状であることも少なくない。スポーツ復帰した場合は漠然と”トップスピードに入れない””踏ん張った時に力が入らない”などの症状を訴えることもあります。

後十字靭帯損傷・断裂になる理由(原因)

立て膝の状態で転倒した際に起こることが多いです(膝屈曲位で膝前面を打撲するような動作)。他にも膝の過伸展、過屈曲、脛骨前面の打撲など、ほとんどが接触によるものが原因です。

また、ラグビーのフォワードの競技者など、普段膝の打撲が多い選手はいつ怪我をしたのかわからない場合もあり、診察時に偶然発見されることも少なくありません。

PCL単独損傷において半月板や軟骨損傷を合併する頻度は少ないですが、まれに大腿骨内顆部の関節軟骨の損傷や半月板損傷を合併することもありますので、スポーツ中の接触で痛み、もしくは腫れなどが膝に出た場合は必ず検査しましょう。

検査

レントゲン検査(膝立て90度で撮影は有効)、MRI検査、後方引き出しテスト、サギング(sagging)徴候

治療・リハビリ方法(治し方)

単独損傷であれば手術をしないことが多いです。しかし、ACL損傷や半月板損傷、軟骨損傷などの合併症、膝の不安定感が強い場合は手術の対象となります。

あさば整骨院では手術なしであれば疼痛(痛み)の緩和→関節可動域の改善→筋力増強→動作訓練へと、それぞれ専門の医療機器を投射しながら進めていきます。

積極的な筋力強化(腓骨筋、大腿四頭筋、臀部の筋肉群)を行い、スポーツや日常生活動作レベルへの復帰を目指します。

3~6カ月の治療で軽快することがほとんどなので、少なくともその期間は治療を行いましょう。

手術後の治療やリハビリであっても同様に関節可動域の改善から進めていきますが、ACLの手術後とは異なり後十字靭帯への移植腱に常にストレスが加わるため、後療法は慎重に行っていきます。膝装具を3週間程度、その後から可動域訓練ですが、3カ月間は深屈曲は禁止とします。

早期から大腿四頭筋の筋力強化は積極的に行い、ジョギングは3カ月、スポーツ許可は6カ月、競技復帰は7~9カ月の期間が必要です。

必ずアクティブサポーターをして訓練していきましょう。

これらリハビリのおいても医師との連携で治療が可能ですので、ぜひご相談ください。

前十字靭帯損傷・断裂の治療やリハビリ方法

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