デイミアン・リラードのアキレス腱断裂はなぜ起きたのか。

デイミアン・リラードの2025年プレイオフでの大きな怪我、左アキレス腱断裂は非常にショッキングな出来事でした。これがなぜ起きたのか、怪我の背景や原因について整理していきましょう。

2025年プレイオフの怪我概要

  • 発生状況:2025年4月27日、NBAプレーオフ1回戦第4戦(ミルウォーキー・バックス戦)で非接触プレー中に左アキレス腱を断裂。
  • 症状:激痛を訴え即座に退場。MRI検査で断裂が確認され、シーズン終了が決定。
  • リハビリ:手術後6~10か月の復帰見込み。

なぜ起きたか?原因・要因分析

1. 累積した負荷と過去の怪我の影響

  • 2021~22年に鼠径部(腹部の付け根)に慢性的な痛みがあり手術、2023年にはふくらはぎの負傷、2025年3月には右ふくらはぎの血栓(DVT)も経験していました。
  • このように下半身にかけて負荷や異常が続き、アキレス腱周辺の組織に疲労や弱化が蓄積していた可能性が高いです。

2. 血栓(DVT)による血流障害の影響

  • 2025年3月の深部静脈血栓症は、血流の滞りや炎症反応を引き起こし、筋肉・腱の修復や柔軟性に悪影響を及ぼします。
  • 血栓治療の抗凝固薬の使用や血流障害がリラードの身体機能に微妙な影響を与えていたかもしれません。

3. 試合負荷と高強度プレー

  • NBAプレーオフは特に試合密度が高く、短期間に激しい切り返しやジャンプ、全力疾走を繰り返します。
  • 34歳という年齢もあり、腱の回復力や耐久性が若手に比べて低下していたことがアキレス腱断裂のリスクを高めたのではないかと予想します。

4. 非接触で起こるアキレス腱断裂の特徴

  • 多くのアキレス腱断裂は接触プレーではなく、走り出しや急激な方向転換時に腱の限界が超えた時に起きます。
  • リラードの場合も、強い負荷のかかった瞬間に腱が耐えきれず断裂した典型例。
  • 腓腹筋とヒラメ筋に過負荷がかかりテコの原理でアキレス腱部に高負荷がかかった。

アキレス腱断裂には特に腓腹筋の影響が強いとされています。腓腹筋は白筋の割合が多く、瞬発力や一度に多くのパワーが発揮できる一方、疲れやすく筋肥大が起きやすいという特徴があります。エネルギー供給は糖分が主です。

短距離ダッシュなど瞬発力が必要な場面で多く使われますので、シーズンの繰り返し蓄積した負荷があの瞬間をきっかけに限界を迎えたのではないかと予想します。

今後発売されるDAME11について

ダミアン・リラードがアキレス腱断裂という大きなケガを負ったことで、今夏発売されるデイム10には間に合いませんが、次作「Dame 11(デイム11)」には以下のような設計の変化や進化が予想されます。

🦵 1. サポート性・保護性の強化

アキレス腱の負傷を経た選手のニーズとして、以下が特に重要になります。

  • ミッドカット〜ハイカット寄りの設計
    → ローカット主流だったDameシリーズですが、Dame 11では足首の可動域を制限しすぎず、それでもサポートを強化する「セミハイ」なデザインになる可能性あり。
  • ヒール周辺のフォーム補強・パッド増量
    → アキレス腱部を守るために、ヒールのクッショニングやTPU補強パーツが厚めになると予想されます。

⚙️ 2. クッション素材の進化・柔軟性アップ

  • Dame 9ではLightstrikeフォームが使われていますが、よりソフトで衝撃吸収性の高い素材になるかもしれません。
  • かかと部分のクッションを厚めに設計
    → アキレス腱やふくらはぎにかかる衝撃をやわらげ、リラード本人の安心感をサポート。

👟 3. シャンクプレートとトーションコントロール

  • ねじれを防ぐ強化シャンクプレートの採用が予想されます。
  • ミッドフットの安定性強化により、リラードのプレイスタイルでも再発リスクを減らせるよう調整されるでしょう。

🏀 4. プレイスタイルの変化を支える構造

  • リラードがケガを経てより「コントロール重視」のプレイにシフトする場合、急激なカットや方向転換に頼らず、安定したジャンプとステップに最適な設計になるかも。
  • グリップパターンも前後の加速減速に特化したものになる可能性があります。

💡 Dame 11のテーマ予想(ブランド的視点)

  • ケガからの「復活」や「不屈の精神」がテーマになるのはほぼ確実。
  • シューズ名やデザインに「リジェネレーション(再生)」「フェニックス(不死鳥)」などのモチーフが使わても面白いですね。

デイム11は怪我から復帰する選手に対して良いバッシュになるのではないかと予想されます。

同じアディダスから出ていたデリックローズのバッシュも、ローズが怪我をするたびにより安定性の高い構造やシステムに変化していきました。

リラードの復帰も険しい道であることに変わりありませんが、またデイムタイムを見せてほしいですね。

 

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