結局なにが一番早く治るの?

『安静にしてください』

この言葉ほど楽な指導方法はありません。

 

ところが患者様側としてはそういうわけにはいきません。

痛いけれども仕事、育児、家事をしていかないといけません。

スポーツ選手だったら休んでいたらライバル達に追い越されていきますし、怪我が長引いたり繰り返したりするようでしたら、はっきり言ってスポーツ選手としての価値が低くなります。できるだけ健康を維持し、試合に出続けられる選手の方が価値が高いのです。

休んでいてスポーツが上達するなら全員休ませたいくらいです。

安静にできるんだったらとっくにしているし、安静にしていることで負うリスクもある。

そもそも安静っていう定義ってなんだろう。

どこからが安静でどこからが安静じゃないんだ。

安静にしていても痛かったらどうすりゃいいんだ。

絶対に出たい試合なんだ。

早く治してほしいから治療に行ってんだ。

安静にしてくださいなんて誰にでも言える。

と、このように私は学生の時から不満たらたらでした。

そして、『安静にしてください』と言われるところへは行かず、『こうすれば早く治るよ』と指導してくれるトレーナーや先生のところへ行っていました。

私もそれなりにスポーツを経験してきましたが、高校強豪校にもなると痛かろうがなんだろうが部活はやります。

疲労骨折をしていても関係なかったです。

「痛いから安静にします」というセリフはなかなか言えません。

痛いから育児できません。

痛いから仕事できません。

っていうわけにはいかないのと一緒です。

ということを考えると『安静にしてください』という言葉は『こちらとしてはできる処置はもうありませんよ』というようにも聞こえます。

 

あさば整骨院に来院されている患者様ならよくご存知かと思いますが、私は『安静にしてください』とはあまり言いません。

治療に来られている選手や患者様が聞きたいのは、『結局なにが一番早く治るの?』という事だと思います。

ですから、『普段はこうすれば早く治るよ』という言い方をよくします。

『普段はこれをやってください』『こういうことに気をつけてください』というように、痛い中でも早く治す手段をお伝えさせていただいています。

骨折、捻挫、肉離れ、ぎっくり腰、神経痛…

様々な診断名がありますが、安静にするよりも早く治したい場合は、必ず治療器を当てましょう!

そして普段のケアについては患者様それぞれに必ずその手段を伝えておりますので、その通りやっていただくのが最も早く治ります!

部活をやっている選手達には、部活の指導者と保護者様宛にプリントなどを書いているので、必ず渡すように、また受け取るようにしてください。私も学生の頃もうちょっと部活の先生と整骨院の先生が連携してくれたら嬉しかったなと思っていましたので。

選手の怪我の治療経過などを共有するのは、選手側にとっても指導者側にとっても絶対プラスになります。

私が選手だった頃に感じていた不満を、今の選手たちには感じてほしくないなと思います。

やるかやらないかは本人次第ですが、早く治る手段を知っておくことは大切です。

中には本当に安静にしなければいけない症例もありますので、お医者さんに診断名をもらいましょう!

それでは、言われたことを思い出して普段のケアをしましょう!

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