『試合で実力を発揮できない子』の2大要因
先日、学生さんからこんな質問を受けました。
「試合になるとなんだか実力を発揮できません。どうしたら良いですか?」
これはスポーツをする人にとって重大な悩みです。
どんなに苦しい練習やトレーニングをしたって試合でそれを出せないならまったく意味がないからです。
選手としては致命的な悩みでした。
ところが、そういう子が本当に多い。
診療時間のこともあったので長く話せませんでしたが、私が考える2大要因があります。
まずひとつは『メンタルが圧倒的に弱い』ということ。
もうこれにつきます。こういう子が非常に多いです。肉体は鍛えることはできても、メンタルを鍛えられる子はめったにいない。
そしてもうひとつは『練習の時と違う』ということ。
メンタル(気持ち)が弱い子を強くするのは簡単です。教えればすぐできるようになります。しかしその克服方法に関してはここでは教えることはできません。この方法を知りたいために『瞬時に身体能力を上げるメゾット』を依頼して待っていただいてる学校や部活動の方々がいますので。
そういう方々のためにもここで教えることはできません。
もうひとつの『練習の時と違う』に関しては私が直接指導しなくても、各々で考えてできますので書きます。
練習通りにやれば勝てる?←いやいや、試合の時は練習と違うことばかり。
試合になるとダメな子は、まずは試合と練習の状態をなるべく同じにしろ!とアドバイスしたい。
いつもと違うからいつもと違う結果しか出ない。
天候、体育館やグラウンドの場所や状態、観戦する人の数などは『自分では変えられないもの』だから仕方がない。
しかし、大会当日に着るユニホーム、アップの時間などは『自分で変えられるもの』だ。
この『自分で変えられるもの』を試合と練習でなるべく同じにした方が良い。
例えば、試合の前にするアップは、試合の前にしかやっていないチームが多い。それに、アップする内容も時間も練習の時と全く違う。
それで『練習通り』にできるのか、私には疑問だ。
バスケやサッカーで言うと、練習の時はアップ→パス、ドリブル、シュート→1on1→2on2〜など、いろいろな段階を踏んで最後にgame、その後クールダウンといった感じでしょう。
しかし、試合直前はそれら段階をほとんど踏まない。
試合や練習gameの直前数分間だけでも統一すれば良いのではないだろうか。
ユニホームだって、生地が違えばパフォーマンスは全く違う。
極端な話、試合直前にいきなり新品のシューズを履いてプレーしたらどうなるだろうか。
それだけ身体に身に付けるものでパフォーマンスが変化してしまうこともある。
自分で『試合で実力を発揮できない』ことからなんとか変えたい。勝ちたい。1番になりたい。そう強く思うなら練習から試合用のユニホームを着たり、同じにできることは統一した方が良い。
他にも何か自分で試合と練習で統一できそうなことを探してみてほしい。靴下、どちらから履くのか、シューズは椅子に腰かけて履くのか地面に座って履くのか…なんだって良い。
そうすれば試合でも『練習通り』の実力が発揮できる可能性が高くなる。
他の子と違う事をしていると恥ずかしい?
他の子と違う事をしているから1番になれるんだよ。
私が出会ってきた各スポーツ会のチャンピオンになった選手やチームはみんな独特の考えや練習方法を持っている。そして、『いつもと同じ事』にこだわる。
まったく恥ずかしい事じゃない。
周りの子と同じ事をやっていたら1番になることは到底できない。
自分だけの考えを持ってほしい。
もう6月。
各スポーツの夏の大会が始まる頃です。
この大会で推薦やスカウトをされたら良いなと思っている子もいるでしょう。
きつい言い方で批判されるかもしれませんが、試合で実力を発揮できない子に、選手としての未来はありません。断言できます。
上手い・下手は関係ありません。前にも言ったように、勝ちたい、1番になりたい、そういう想いのある選手向けの私からのメッセージです。
全員に理解してほしいとは思っていません。
実際に読んでくれて、行動に移している選手、実践してくれてる選手、私のメゾットを体感してくれた学校や部活動には本当に頑張ってほしい!!!自分の実力で未来を切り開いていってほしい!
応援しています!!!
というわけで、あさば整骨院魂の叫び…
じゃなかった『試合で実力を発揮できない子』の2大要因でした!(^^)
質問してくれた学生さんもこれを読んでくれてると良いんですが…
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!
2017年 5月 28日 11:20 PM