筋肉の水分量について
以前、患者様から筋肉の水分量について聞いていただいたことがありましたので、こちらに載せさせていただきます。
筋肉の水分量は、体のコンディションやパフォーマンスに深く関わっています。(筋肉の水分量はミリリットルやパーセント(%)で表記されることが多いです。)
筋肉の水分量の基本
- 筋肉の約70〜75%は水分でできています。
→ 筋肉はたんぱく質(主にアクチン・ミオシンなど)と水で構成されており、水分は代謝や収縮機能に欠かせません。 - 残りはたんぱく質(約20%)、脂質や糖質・無機質(約5〜10%)です。
水分が筋肉に果たす役割
- 代謝の場
→ 水は栄養素や酸素を運び、老廃物を排出する媒体になります。 - 筋収縮のサポート
→ カルシウムやナトリウム、カリウムといった電解質が水分中で働くことで、筋肉が収縮・弛緩できます。 - 筋肥大への関与
→ 筋細胞内に水がしっかりあると「細胞の張り」が保たれ、合成が促されると言われています。 - パフォーマンス維持
→ 脱水すると筋力・持久力が落ち、疲労物質がたまりやすくなります。
水分不足と筋肉
- 体重の2%の水分喪失でも筋力低下や集中力低下が起こる。(脱水によるパフォーマンス低下に関する記事はこちら)
- 慢性的な脱水は筋肉の分解(カタボリック)を促進しやすくなる。
- 筋肉量が多い人は体全体の水分保持量も多く、逆に加齢やサルコペニアで筋肉量が減ると「体の水分量」も低下していきます。
実用的なポイント
- こまめに水を飲むだけでなく、ナトリウム・カリウムなど電解質を補給することが大事。(ポカリスエットを薄めるなどでも良い)
- 筋トレ後や寝起きは特に水分が不足しやすい。(胃の吸収が悪い人ほどこまめに摂取するのが良い)
- 1日の必要水分量は目安として 体重×30〜40ml。例えば体重70kgなら2.1〜2.8Lくらい。(運動中に水の量を計測するのが難しい場合は、運動中に体重を減らさないくらいの感じで良い)
筋肉量と水分量はある程度比例関係にあるため、適度な運動は健康な体でいられる為に行った方が良いでしょう。
また、運動はした方が良いとは分かってはいるものの、どんな運動が良いかわからないという場合は、小平市の整体あさば整骨院にご相談ください。
次回は筋肉内の水分量、水分貯蓄量は年齢に関連するという記事を書いていきたいと思います。
2025年 9月 25日 8:45 AM