【頭痛予防】脳圧の上昇を防ぐ具体的な方法
頭痛の原因にはさまざまなものがありますが、脳圧の上昇による頭痛があります。
その脳圧上昇する原因の一つに「脳の静脈血流」が関わっています。脳には常に大量の血液が流れ込み、使い終わった血液は静脈を通って心臓に戻ります。この流れがスムーズにいかないと、脳内の圧力が相対的に高まり、頭の重さや圧迫感、頭痛につながることがあります。
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脳の静脈血流の出口
脳からの血液はまず「硬膜静脈洞」という大きな血管に集まります。その中でも上矢状静脈洞、横静脈洞、そしてS状静脈洞といった通り道を経て、最終的には内頸静脈(internal jugular vein, IJV)へと流れ込みます。
⬆︎頭蓋骨の中にある硬膜静脈洞(こうまくじょうみゃくどう)
⬆︎内頸静脈んないけいじょうみゃく)
この内頸静脈こそが、脳からの血流を外に出す主要な出口です。特に睡眠時や安静時には、脳血流の8〜9割が内頸静脈を通って心臓に戻るとされています。一方で、立位や運動時には椎骨静脈系が補助的に働き、血流を分担します。
内頸静脈が詰まるとどうなる?
整体の現場で注目すべきは、この「内頸静脈の流れ」が首の筋肉や姿勢によって影響を受けやすい点です。
たとえばデスクワークで首が前に突き出た姿勢を続けていると、胸鎖乳突筋や斜角筋などが緊張し、内頸静脈を圧迫することがあります。そうなると脳からの血液の還流がスムーズにいかず、頭が重く感じたり、締め付けられるような頭痛が出たりするのです。
脳圧の上昇を防ぐ具体的な方法
医学的に「直接脳圧を下げる」ことはできません。しかし、生活習慣やセルフケアによって静脈の流れをスムーズにすることは可能です。以下のポイントを意識してみましょう。
姿勢を整える
- デスクワーク時は顎を引いて背筋を伸ばす。
- 長時間同じ姿勢を避け、1時間に一度は立ち上がる。
首まわりをリラックスさせる
- 肩をゆっくり回す、首を軽くストレッチする。
- 深呼吸をして胸郭を広げると、首や肩の緊張が和らぎやすい。
睡眠環境を整える
- 高すぎる枕は首を圧迫しやすいため注意。
- 自然な首のカーブを保てる高さを選ぶ。まずはバスタオルなど高さが調整出来る物で行う
軽い運動を取り入れる
- ウォーキングやストレッチで全身の循環を促す。
- 運動によって椎骨静脈系の働きも活発になる。
まとめ
脳圧そのものを直接コントロールすることはできませんが、首まわりの血流環境を整えることで頭痛を予防することは十分可能です。
特に内頸静脈からの血流還流は頭の軽さに直結するため、日常生活での姿勢や首の緊張を意識してケアすることが大切です。整体で首や肩のバランスを整えることも、血流改善の一助となります。
「なんとなく頭が重い」「目の奥がつらい」という方は、まずは姿勢と首のリラックスを意識してみてください。それが脳の静脈血流を助け、頭痛予防につながっていきます。
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